軽井沢で「少し特別な朝」を味わう楽しみ
軽井沢での朝食を勧める理由
朝食というと、宿泊したホテルで取るのが当たり前と思われている方もいらっしゃるかと思います。
しかし、一般的なホテルの朝食でも結構な値段を取られる割に、あまり代り映えしないコンチネンタルビュッフェが提供されます。
せっかく軽井沢まで来て、それではあまりに勿体ないと私は思ってしまいます。軽井沢に来たからには、朝食こそ大事にして頂きたいのです。
高級レストランで夕食を楽しむよりも、少し贅沢な朝食は、経済的でしかし確実に記憶に残るという意味で、非常にコスパの良い休日の過ごし方だと思うのです。
私のお勧めする朝食
それでは私がお勧めする朝食は、以下の2つです。順にご紹介して参ります。
①ベーカリー&レストラン沢村 旧軽井沢店
②ホテルブレストンコート内のレストラン「ノーワンズレシピ」
①ベーカリー&レストラン沢村 旧軽井沢店
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店舗外観 出典:german-architectsHPより引用 Foto © Yu Terayama
旧軽井沢の入り口に位置する沢村本店がお勧め
沢村は軽井沢に2店舗(旧軽井沢店とハルニレテラス店)がありますが、私がお勧めしたいのは、店内の雰囲気も楽しめる旧軽井沢店です。
旧軽井沢の入口にあたるロータリーに面する旧軽井沢店は、沢村のフラッグシップ店としての機能を持つ、延床面積約200坪木造2階建てのベーカリー&レストランです。
敷地は20m級の樹木に囲まれていて、西側には小川も流れています。
長野県産材であるカラマツの外壁は、そのような周囲の環境に自然と溶け込むような佇まいでとてもお洒落です。
本店では中庭テラス席をお勧めしたい
沢村本店には様々な席が用意されています。
店内1階のカフェ席、道沿いのテラス席、中庭に面したテラス席、店内の2階席等々があります。
私は、初めて来られた方には、中庭に面したテラス席をお勧めします。
何故なら自動車の行き交う道路と隔絶されて、まるで林の中の一軒家にいるかのような感覚で朝食を楽しむことが出来るからです。

ブレンドコーヒーの表面に木々の緑が映ります。
目の前にある木々からは、鳥のさえずりがBGMとして楽しむことが出来ます。
「沢村モーニングプレート」で沢村の魅力を存分に味わう
朝食メニューは複数ありますが、一押しは「沢村モーニングプレート」と「フレンチトースト」です。
特に沢村が初めてという方には「沢村モーニングプレート」がお勧めです。ベーカリー&レストラン沢村の名前の通り、上質なパンと美味しい料理を一緒に楽しむことが出来るメニューなのです。
モーニングプレートには、厚切りトースト、ベーコンエッグ、ソーセージ、キッシュ、人参と玉ねぎドレッシングのサラダ、スープ、ヨーグルト、飲み物がセットで付いてきます。
モーニングプレートが運ばれてきたら、まずは焼きたてのトーストを一口味わって下さい。
厚切りでキメの細かい食パンが高温でトーストされています。表面のカリっとした香ばしさと、中のもっちした触感のコントラストに思わず笑みがこぼれることでしょう。
女性には「フレンチトースト」もお勧め
モーニングプレートはボリュームが少し多すぎるという女性の方には、「フレンチトースト」をお勧めします。
フレンチトーストの他に、メープルシロップ&ベリーソース、人参と玉ねぎドレッシングのサラダ、スープ、飲み物がセットになっています。
ベリーソースは果実の色味が鮮やかで、自宅で使用するジャムとは違う非日常感が演出されています。

ホットティーラテのマグカップもかわいい。
沢村のまとめ
朝食を済ませた後にも、本店ならではの楽しみがあります。
店内が混雑していないなら、敷地内の散歩をお勧めします。
沢村本店は敷地が広く、テラスの裏の植え込み近くを歩いて周囲を一周するも良し、テラスから階段とスロープを渡って店舗の二階に移動して室内のインテリアを楽しむこともできます。
ベーカリーやレストランの厨房もオープンになっているので、職人さんやシェフの方々の仕事ぶりを観察してみるのも面白いかと思います。
混雑前の店内を見て回るのも楽しい時間です。

カフェコーナーの天井は高く、開放的。
②ホテルブレストンコート「ノーワンズレシピ」
次にご紹介するのは、ホテルブレストンコート内にある「ノ―ワンズレシピ」というレストランの朝食です。
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少し高いが、その価値は十二分にある朝食
ノーワンズレシピの朝食は、予め決められたメインのお皿(スペシャリテ)に加えて、タパスのような一品料理がビュッフェ形式となっている点が大きな特徴です。

テーブルセットに置かれている紙製のガレットを開くと、

朝食メニューが記載されています。

タパスのようなお洒落な料理が並んでいて、どれを選ぶか悩むのも楽しいです。
お値段は大人1人3,200円と少しお高めですが、一般的なホテルの朝食とは一線を画すレベルの高さです。
そこで、少し視点を変えて、宿泊したホテルの朝食との差額分を贅沢すると考えてみては如何でしょうか。1000円位のプラスで収まるのではないでしょうか。
名物料理を味わおう
朝食のメインは、名物のそば粉のガレットとりんごの発泡酒シードルです。共に信州名産の素材を使用したメニューなのが嬉しいですよね。
この組み合わせは、同じくそば粉とリンゴが有名なフランス北西部のブルターニュ地方に倣ったのスタイルとなっています。
そば粉とりんごの風味の意外なマッチングを是非試してみて下さい。
料理の美しさに思わず目移りしてしまう
ビュッフェ形式の一品料理も色鮮やかで女性なら誰もが目移りしてしまう可愛らしさだと思います。
サラダに使用されている野菜も新鮮で、食べると身体が喜んでいるような錯覚を覚えます。
飲み物も、季節のフレッシュジュース、様々な種類の紅茶、丸山珈琲店のコーヒー等々、幅広い選択肢が提供されていているのも嬉しい配慮です。
デザートもタパスと同様、ビュッフェ形式で提供されており、他の料理と同じ器の大きさなのも世界観が統一されていて見事です。
ホテルならではのサービスの細やかさ
子連れ家族でもゆっくり朝食を楽しめるようにソファー席を案内したりと、レストランスタッフによるサービスも非常に細やかです。
利用に際して一つ注意点があるとしたら、必ず電話で予約をした上で行くようにしましょう。事前予約制ですのでご注意下さい。宿泊客のピークとぶつかりにくい時間帯を取ってくれるはずです。

子連れ家族用にソファー席も用意されています。

ソファー席では、ビュッフェの動線から離れるので、落ち着いて食事を楽しむことが出来ます。
まとめ
朝食の細部に至るまで星野リゾートの世界観が遺憾なく発揮されているという印象を受けます。
ホテルブレストンコートの特徴は、「ホスピタリティ」と「食に対する美意識」の高さにある、と私は考えています。
ここでの朝食は本当にお勧めです。
全体まとめ
私が軽井沢での朝食を強くお勧めする理由は伝わったでしょうか。
軽井沢は非日常を味わうことが出来る素晴らしいリゾート地です。
少し早起きをしてでも出かける価値は十分にあると思います。
また、少々お値段は張るかもしれませんが、一般のホテルのコンチネンタルブレックファーストでは味わえない感動がそこにはあります。
その違いを思えば、素晴らしい朝食は価値のあるプチ贅沢として旅行に花を添えてくれる一大イベントにもなると思います。
一人でも多くの方が軽井沢を訪れてその魅力を感じてもらえれば幸いです。