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「軽井沢は中華も美味しいよ!」という事実
軽井沢のグルメというと、フレンチやイタリアン等の洋食を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
このブログでは、「軽井沢は中華も美味しいよ!」という少し意外な事実をお伝えしたくて作成するものです。
明治期から西洋の食文化の影響を受けて発展
そもそも避暑地としての軽井沢は、明治時代に外国人宣教師が別荘を建てて開発が進んだことから、他の地域に先駆けて西洋文化が根付いてきた土地柄と言えます。
つまり、パンやミルクを欲する外国人のニーズを満たすためにベーカリー牧場が古くから発展してきたのです。
高度経済成長期に都内の飲食店が出店
加えて、高度成長期にレジャー志向の高まりによって、富裕層が軽井沢に別荘を持つようになると、別荘族の舌に応えるため、都内の飲食店が軽井沢に支店を持つようになります。
このブログでご紹介する中華の老舗「榮林」もその一つです。
レベルの高い中華を味わえる2店
この記事では、軽井沢の「伝統の中華」と「気鋭の中華」の2店舗をご紹介します。
全く正反対の性格を持つ2店ですが、ともに赤坂に出店しているという共通点もあります。
①伝統の中華「榮林」
②気鋭の中華「希須林」
①伝統の中華「榮林」
■飲食店情報はこちら(GoogleMapリンク)
本店が赤坂にある本格中華の老舗です。創業時期は、軽井沢店も赤坂本店と同じく1956年です。

ホテルオークラの創立者である大倉喜七郎氏から、「和の雰囲気で新しい中華を」とのアドバイスで始めたのが、創業のきっかけでした。
何を注文しても安定して美味しいので非常に安心感があります。
毎年4月中旬から11月初旬までの期間限定営業なので、行く前には必ずHPで確認下さい。
名物は「酸辣湯麺(スーラータンメン)」です。
意外に思われるかもしれませんが、酸辣湯麺という料理は本場中国にはありません。ここ榮林の厨房でまかない料理として生まれ、いまや定番の逸品となりました。
辣油と胡椒の香味や辛味を利かせた酸味豊かなスープが、かき卵の旨味と相まって癖になる美味しさです。
酸味と卵のとろみ具合が絶妙で、ここに来るといつも注文したくなります。
麺を食べ終わった後も、スープをすくうレンゲが止まらないのです。
高温で一気に炒めアスパラは色味の鮮やかさと歯ごたえが秀逸です。大ぶりな帆立の旨味とよく絡んでいます。
中華料理の炒め物は、油通しがポイントなのだと改めて思いました。
凄い火力でささっと炒めているのだと思います。家庭の火力では、この歯ごたえは味わえないですよね。
炒飯はパラパラに仕上がっていて名店中華のお手本のようです。
具も沢山入っていて、海老、蟹肉、叉焼等の具が入っていました。
蟹肉は少量しか入っていませんが、一口食べると口いっぱいに存在感をアピールしてくるので驚きました。
揚げたての芝麻球は、食事の最後をしっかりと締めくくってくれます。
熱々の胡麻の香ばしさと、甘めの餡の湯気が一体となって鼻に抜けていく美味しさは何とも形容しがたい幸福感があります。
中華料理店のメニューにあると、我が家では必ず注文してしまいます。
②気鋭の中華「ハルニレテラス希須林」
次にご紹介するのは、「ハルニレテラス希須林」です。
ハルニレテラスに関しては、以前の記事にて詳しくご紹介しておりますので、是非ご覧ください。
■飲食店情報はこちら(GoogleMapリンク)
身体に優しい中華を掲げているお店で、化学調味料や油の使用を極力控えた料理は飽きのこない味わいが特徴です。
街中華とは一線を画す洗練された美味しさで、季節限定のメニューにも思わずチャレンジしたくなってしまいます。
美味しくてついつい食べ過ぎてしまうのですが、使用している油が良いのか、決して胃にもたれることはありません。
店員の方の気持ちの良いサービスも自信をもってお勧めできる理由の一つです。
一口食べると、トマトの甘味が強いことに驚きます。
油で加熱することで香りが引き出されていて、サラダで食べるアメーラトマトとは別物だと感じます。
予め蒸された鶏肉も上手に加熱されていて、しっとりとした旨味が感じられました。
レモンの酸味が油炒めを更にさっぱりと食べやすくさせてくれている季節限定のメニューです。
簡単そうな料理に見えて、塩加減や火の通し加減も含めて、プロの技術を感じました。
肉の旨味が素直に引き出されていると感じました。
香味野菜や香辛料が抑えられていて、子供にも食べやすい優しい味の一品でした。
大人は辣油を付けてお召し上がりください。
ひき肉の旨味、椎茸の香りを甜面醤と香辛料で一つにまとめている一品で食欲をそそります。
山盛りの青紫蘇を麺にかき混ぜて頂くと、豚肉の油もさっぱりと頂けます。
てんこ盛りの青紫蘇はすごい量で非常にインパクトがあります。
ところが、混ぜて食べるとしんなりして丁度良い塩梅になるのです。
まさに計算された一品です。最後に、芥子で味に変化を付けても美味しかったです。
少し濃いめに下味をつけられた牛肉は、非常に柔らかくてジューシーでした。
ガーリックとニラの香りが食欲をそそり、お箸が進む一皿です。
炒められた牛肉の下の炒飯が濃い味を支えて、良い仕事をしてくれています。
ボリューム満点のメニューで満足度が高かったです。
お腹と舌をクールダウンさせてくれる一品。柔らかめでスプーンの上でフルフルと揺れます。
もう少し杏仁の香りが強くても良かったです。
暖色系の照明のため、どっちがマンゴープリンかよく分かりませんね(笑)
まとめ
今回ご紹介した2つの中華料理店はとても自信を持ってお勧めできる店舗です。
共通しているのは、共に中華の基本に忠実で、どの料理も外れがありません。
軽井沢で中華を食べたことのない友人に「一度行ってみた方が良いよ」と教えたくなるお店です。
軽井沢での食事がフレンチやイタリアンと重なりそうになった時には、美味しい中華を挟んでみては如何でしょうか。
軽井沢グルメは和洋中の全てが充実している、と実感してもらえると思います。
次回の旅行の参考にして頂けると幸いです。