はじめに
皆さんは、連休が取れると行きたくなる旅先をお持ちですか。
都会の喧騒を離れて、自然に耳を澄ませたくなるあの場所。
季節を変えて訪れたくなるいつもの場所。
私にとって、軽井沢がその場所です。

軽井沢は、せわしない日常から離れて心身ともにリフレッシュできる素敵な場所です。
高原特有の澄んだ空気、美味しさと季節感が嬉しい料理、洗練された温かいサービス。
このブログでは、私の好きなホテルブレストンコートの魅力を力の限りお伝えしたいと考えています。
まだ行ったことのない方も実際に現地へと足を運んで頂き、一人でも多くの方がこのホテルのリピーターになって頂けたら嬉しいです。
旅先に何を求めるのか
旅行を趣味にされている人は多いと思います。私もその一人です。
しかし、旅行の目的は人によって様々ではないでしょうか。
観光、グルメ、ショッピング、アクティビティ。
どれも「非日常」を味わうことが目的という点では共通しているかもしれません。
それでは、一度行って満足する場所と、何度も訪れたくなる場所との違いは何でしょうか。
一度行って満足する旅先は、通過することを楽しむ場所
何度も訪れたくなる旅先は、立ち止まれる場所
だと私は思うのです。

「立ち止まれる場所」を提供するホテル
東京から新幹線で1時間強。
軽井沢駅から車で約15分移動した中軽井沢の地に「至福に満ちた庭園」という名を冠するホテルがあります。
出典:ホテルHPより引用
この軽井沢ホテルブレストンコートを訪れた際には、是非自然溢れる広い敷地の中を散策してみてほしいと思います。
春夏秋冬、四季折々によって見どころがあります。
小鳥のさえずり、新緑、夏の木漏れ日、紅葉、雪景色。
そしてどの季節に行っても、ホテルや教会といった建築物と自然とが実に調和していて美しいのです。
ブレストンコートで過ごす時間は、屋内にいても不思議と自然に包まれているような感じがします。
都会での日々に少し疲れると、自然を求めて軽井沢へ帰りたいと思ってしまう自分がいます。
立ち止まってこそ
見えるもの、があるのです。空の鳥を見上げることも、野に咲く花を見下ろすことも、立ち止まらなければできないことです。
失敗する人生に、価値なんてない。
いかに世の中を順調に、上手く生きていくかが大事。
そんな風に考えながら毎日を過ごしていませんか。
でも本当は、挑戦して、失敗して、立ち止まったからこそ見えるものがあり、回り道をしたからこそ気づくことがある。
そうやって見えてくるものには、どんなに小さく些細なものでも「美しさ」があり、「価値」があります。
そして、それを見出す力は、私たち一人ひとりにちゃんと備わっているのです。
出典:軽井沢高原教会HPメッセージNo.6
ホテルのコンセプト
私にとって、軽井沢ブレストンコートはまさに「立ち止まれる場所」なのです。
そして、ホテルへ行くといつも思い浮かべるのがスターバックスのコンセプト戦略です。
(少し話が長くなるので、興味が持てない方は読み飛ばして頂いて結構です)
一時期、雑誌やネットでスターバックスのハワード・シュルツCEOによるコンセプト戦略に関する記事を多く見かけました。
「スターバックスは顧客にコーヒーを売っているのではない。我々が提供しているのは、職場でもなく家庭でもない『第3の場所』だ」というものです。
スターバックスは美味しいコーヒーを提供しているという意味では飲食店に分類されるものです。
しかし、「どうしてスターバックスには人が集まるのか?」というと、「顧客に安らげる場所を提供している」からなのです。
そして、その場は「第3の場所」として表現されています。
この「第3の場所」とは、アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグが、主に都市生活において不可欠なものの一つとして指摘したものです。
自宅は「第1の場所」、職場は「第2の場所」です。
「第3の場所」とは、イギリスのパブやフランスのカフェのように、不特定の人々が交流する居心地の良い物理的な空間のことを指しています。
何度も訪れたくなる旅先というは、自分にとってまさに「第3の場所」なのだなといつも実感するのです。
スターバックスでは、顧客に安らげる場所を提供するために、店舗空間の設計にも気を配っています。
落ち着ける間接照明、座り心地の良い大きめのソファ、心地よいBGM。
これらは「第3の場所」を繰り返し訪れる人(リピーター)を創出するために必要な要素なのです。
軽井沢ブレストンコートが提供する価値とは
それでは、軽井沢ブレストンコートのような高原リゾートホテルは、宿泊者にどのような価値を提供しているのでしょうか。
私は、「心と身体を共に満たしてくれる幸せ」を提供しているのだと考えます。
①美しく澄んだ自然、②季節感を楽しめる食事、③歴史ある迎賓文化
この3つが全て揃ってこそ、心と身体が満ち足りるのだと考えるのです。
それぞれの要素を具体的に見ていきたいと思います。
①美しく澄んだ自然
高原リゾートである軽井沢の標高は約1000メートルあります。
静かな森の木々に囲まれた広い敷地には見どころが多くあります。
ここではホテルの敷地内にある2つの教会(軽井沢高原教会と石の教会内村鑑三記念堂)をご紹介したいと思います。
軽井沢高原教会
■施設情報はこちら(GoogleMapリンク)

軽井沢高原教会は、1921年に開かれた「芸術自由教育講習会」が原点となって誕生した教会です。
内村鑑三をはじめ、北原白秋や島崎藤村ら当時を代表する文化人が集い、語り合った場所なのです。
この教会の歴史には、教会は信者を募る場ではなく、軽井沢の自然とキリスト教の愛のもと、心の交流の場になることを願った内村鑑三の思いが貫かれています。
思想・宗教の別なく人々が交流したこの教会の在り方を引き継いで、キリスト教徒以外の方がドレスを着て挙式をしたのも、軽井沢ではこの教会が初めてのことでした。
石の教会 内村鑑三記念堂
■施設情報はこちら(GoogleMapリンク)

石の教会 内村鑑三記念堂は、明治時代のキリスト教者・内村鑑三の「神が創造した天然こそが祈りの場である」という思想から生まれた教会です。
建物を新たに建てる際に、そこにあった自然を排除するのではなく、空気も水の流れも山の斜面も、そこにあったすべてのものをそのままに、壊さないように石とガラスでそっと包み込んでいるのです。
すがすがしい空気、清らかな水のせせらぎ、なだらかな山の斜面といった軽井沢の自然を表現した堂内は、やわらかい光が降り注ぎ、自然に包まれるかのような安らぎに満ちています。
建築それ自体が自然の一部になることを目指している、まさに生きている建築なのです。
中庭が見せる四季折々の調和
中庭の装飾やフラワーアレンジメントは、季節ごとに変化するのも見どころの一つです。

春にはイースターを祝ってカラフルな卵で木々が装飾されます。
秋にはフラワーアーティストのニコライ・バーグマン氏がプロデュースする装飾でインスタスポットになっています。

また、季節によって夕方からライトアップされるイベントも開催されています。
私は以前、冬場に行われるクリスマスキャンドルナイトを見ました。

木々に装飾されたイルミネーションと地面に置かれたキャンドルランタンの温かみのある光が視界いっぱいに広がり、とても神々しく美しかったです。
また、季節によって、サマーキャンドルナイト、紅葉ライトアップも行われ、昼間とは違った世界観が中庭に広がります。


初めてホテルに来られた方は、夕暮れ前の中庭を軽く散策してからライトアップまでの時間をラウンジでお茶を楽しみながら待っては如何でしょうか。

夕暮れ後の景色がガラッと変わってホテルの魅力を深く知ることが出来ます。
②季節感を楽しめる食事
軽井沢ホテルブレストンコートは季節感をとても大切にしているホテルです。
それは、季節に応じて開催されるイベントや中庭のライトアップ、ロビーの装飾、季節限定で提供されるメニュー等から感じられます。
また、コース料理の中で旬の素材を活用しようとする姿勢からは、フレンチという枠にとらわれない自由さを感じます。
3月下旬に訪れた際、牛ステーキの付け合わせとして筍とふきのとうのフリットが出てきました。

完全に和の素材がメインの一皿に添えられていて、しかも筍とふきのとうがとても美味しかったことに驚きました。
フレンチという枠よりも旬の素材を優先している姿勢からは、次はどういう新しい料理を作ろうかとシェフが楽しんでいる様子が想像出来ました。
ホテルが季節感を重視するのは何故か
恐らく「その季節ならではの楽しみ方を満喫してもらい、来てくれた客に違う季節にまた来たいなと思ってもらうため」なのではないでしょうか。
それでは、顧客に「また来たい」と思わせるホテルは何が違うのでしょうか。
私見ですが、「その季節をより楽しいものにしようと知恵を絞っているホテルスタッフのファンになった客が、次に違う季節に来たときには一体どんな発見があるのか楽しみになる。」ということではないでしょうか。
リピーターを囲い込むことはホテルビジネスにとって死活問題かもしれませんが、ホテルのスタッフがその季節ならではのことを目いっぱい楽しんでいる姿を顧客に素直に見せることが意外と近道なのかもしれないと感じました。
(実際は、その季節の数か月前から企画を練らなければならないので決して簡単ではないことだと思うのですが。。)
③歴史ある迎賓文化
冷涼な気候で豊かな緑が美しい軽井沢には、明治時代にいち早くリゾート文化が芽吹きました。
当時から内外の名士、文化人が集い、迎賓文化の歴史が培われてきたのです。
洗練された内装や外観を持つ建物で、訪れる人をいつも温かくもてなしてくれるサービスが軽井沢にはあるように感じられるのです。
だから私は挙式を決めた
ここ軽井沢ホテルブレストンコートは、ここまで書いてきた3つのポイント(①美しく澄んだ自然、②季節感を楽しめる食事、③歴史ある迎賓文化)を全て満たしてくれる場所です。
冒頭に書いた「何度も訪れたくなる旅先」という表現も決して大袈裟ではないと感じていただけるでしょうか。
旅先としての軽井沢ホテルブレストンコートの魅力を伝える記事は以上となります。
せわしない日常に少し疲れたと感じたとき、新緑の木漏れ日を浴びて澄んだ空気で深呼吸したいと思ったとき、高原のホワイトクリスマスを楽しみたいと思ったとき等々。
是非、一度軽井沢ホテルブレストンコートへ足を運んでみて下さい。
確かに決してお値打ち価格とは言えません。
しかし、身も心も満たされるホテルがあるということを知っておくと、人生でこの先何か辛いことがあってもギリギリのところで踏ん張れるのではないかと良い方向に解釈しています(笑)。
【付録】挙式者が伝えるホテルの魅力
①美しく澄んだ自然、②季節感を楽しめる食事、③歴史ある迎賓文化。
私は、この3つが全て揃っていると感じたので、私はここ軽井沢ホテルブレストンコートで挙式することに決めました。
もともと親族だけで披露宴を開こうと考えており、必ずしも都内の式場でなくても良いと考えていました。
また、妻の親族が関西在住だったので、せっかく遠路足を運んで下さるのだから、心身ともに満足して頂けるおもてなしが出来る施設を選びたいと考えていたのです。
以下、実際の挙式に際してホテルから提供されたサービスに非常に満足した旨をご紹介しようと思います。
結婚して数年経つ今でも、親族と集まると「あの披露宴の食事は美味しかったよね。」と言われて嬉しく思っています。
宿泊やレストランの利用を検討されている方々に対して、料理のクオリティとおもてなしのレベルの高さを知っていただき、ホテルへ足を運んで頂く背中を押したいと思っています。
以降のブライダル関連の内容にはご興味のない方もいらっしゃるかと思います。その場合は他のブログ記事を御覧いただければ幸いです。
ここまでの長文を読んで頂いたことに感謝したいと思います。ありがとうございました。
挙式・披露宴の概要
石の教会内村鑑三記念堂で挙式し、芹ケ沢テラスという個人別荘をお借りして披露宴を行いました。
挙式は①高原教会、②石の教会、③人前式から選ぶことが出来ます。
私は、独身時代に当時の彼女(今の妻)と冬の軽井沢を訪れて、見学した石の教会に感銘を受けて挙式を決めました。
自然と一体となって佇んでいる外観と、やわらかい光が空間を優しく包み込んでいる内部にとても安らぎを感じたからです。
誠実な牧師先生のもと、挙式も神聖な雰囲気で執り行うことが出来ました。6月の新緑がまぶしかったのが印象的でした。

披露宴に招待するのはそれぞれの親族だけでしたので、ホテルにほど近くて少人数に丁度良い芹ケ沢テラスという個人所有の別荘を利用させて頂きました。(残念ながら今は利用できないようです)

アットホームな雰囲気で楽しめた披露宴
披露宴の食事はホテルのシェフの方々が材料を持って別荘に来てくださり、披露宴の進行に合わせてその場で調理して下さいました。

出来立ての料理が美味しく見事だったのは勿論ですが、キッチンから次の料理の香りが流れてくると親族との会話の話題も事欠かず自然と盛り上がることが出来ました。
アットホームな雰囲気の中で美味しい食事と楽しい会話を楽しむことが出来て、足を運んで下さった親族の方々とも距離を縮めることが出来ました。
サービス精神に溢れるシェフからは詳しいメニューの説明や調理の仕上げの様子なども見せて下さり、披露宴の最後まで親族一同とても楽しめました。
披露宴のメニュー
前菜1
前菜2
前菜3
スープ
魚料理
肉料理(2品よりいずれかを選択)
または
デザート
様々なデザートと季節のフルーツ
シャーベットのデザートブッフェスタイル&チョコレートファウンテン
※探したのですが、チョコレートファウンテンの映っている写真はありませんでした
宿泊した部屋
デザイナーズコテージに2泊しました。


白を基調としたお部屋は、シンプルで無駄を省かれたデザインです。
大理石のフロアには床暖房が敷かれており、快適に過ごすことが出来ます。
高い天井と白い壁の中に大きな窓が配置されているのが印象的です。
朝起きると、小鳥のさえずりが部屋のBGMになっていて、窓から見える木立の緑が動く絵画のように美しく感動しました。
部屋の色彩をあえて抑えた設計者の狙いを、是非宿泊して感じて頂きたいと思います。
朝食
別記事に朝食レポートを記載しましたので、是非ご覧ください。
ノ―ワンズレシピでの朝食は、記憶に残る良い思い出になります。
最後に
打合せの段階からブライダル担当の方(男性)の対応は誠実で信頼出来ました。
担当の方が不在の際に伝えた伝言もしっかりと伝わっており、ミスコミュニケーションなく無事に式を終えることが出来ました。
また、スタッフの方も親切で宿泊客がホテルのロビーに戻ってくると「おかえりなさいませ」と笑顔で声を掛けてくれます。
最後に施設面での注意点を残しておきます。
ホテル内に一部バリアフリーでない通路があります。
車いすを利用する方が披露宴にいらっしゃる場合、事前に動線を確認しておく必要があります。
軽井沢ホテルブレストンコートのサービス水準の高さと魅力に関する記述は以上です。
宿泊やレストランの利用を検討されている方々がこの記事を読んでみて、実際にホテルへと足を運んでみたいと思って頂けたらとても嬉しく思います。