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何故、森のスパリゾート 北海道ホテルを選んだのか
今回の北海道旅行で、私達家族は「森のスパリゾート 北海道ホテル」に1泊しました。
■施設情報はこちら(GoogleMapリンク)
帯広旅行記については、下記記事を御覧ください。
ホテルの外観と内装の写真が私の興味を引いたのです。
レンガ作りのクラシックで堅牢な外観とは対照的に、モダンで優しい印象のロビーエントランスの雰囲気。


クラシックとモダンが不思議と調和しているホテルは今まで見たことがありませんでした。
そして、ホテルから源泉が出ている点も、宿泊先を選ぶ決め手となりました。
当日、ホテルに到着して最初に感じたのは、入口正面の大きな窓から見えた紅葉の美しい庭の風景でした。
天井の高い吹き抜けと、大きな窓から臨むガーデンビューの開放感に、思わず「このホテルを選んで良かった」と思ってしまいました。
到着して間もないにも関わらず、です。
今回の記事では、このホテルのお勧めしたい点について皆さんにお届けしたいと思います。
宿泊者に対する細やかな心配りも嬉しい
チェックインの手続きは、フロントで椅子に座って行います。
長距離ドライブで少し疲れていたので、座って手続きが出来たのは嬉しかったです。
無事にチェックインが済むと、ホテルの方が部屋へ案内してくれます。
目的階のエレベーターを降りると、ガラス張りでパノラマの景色が広がっていました。
遠くに山脈が見えたので聞いてみたところ、それは日高山脈で、夕日に照らされるととても綺麗だと教えてくれました。
下の写真は、夕方にカメラを持ってエレベーターホールへ行った際に撮影したものです。ちょうど夕日が落ちかけていて、長く広がる山脈からは自然の大きさがを感じられました。
部屋に向かって歩いていく途中で、ホテルの中は暖かいですねと声を掛けると「北海道のガラス窓は二重窓になっているので冬でも暖かいですよ。」ということでした。
確かにガラス窓に手を近づけても冷気を感じないのです。今住んでいる千葉の家のガラス窓の方が余程寒いよね、と妻と笑ってしまいました。
ホテルで荷物をほどいたら、早速モール温泉へ!
夕食まで少し時間があったので、温泉を楽しむことにしました。
この北海道ホテルでは、「モール泉」という天然の温泉が湧き出ています。

そもそも「モール泉」「モール温泉」という言葉も聞きなじみがないですよね。
私も温泉にはあまり詳しくないので、今回初めて知りました。
「モール泉」という名称は、ドイツ語の「Moor(泥炭地などの意)」をもとに日本でつくられた造語だそうです。
石炭が形成される途中の地層(泥炭層)から源泉を汲み上げるため、植物由来の有機質を多く含むのが特徴です。
温泉の成分は、大昔に地中に埋もれた植物が、黒炭に変化する過程で生じる有機酸が、地下水に溶けだしたものです。
このホテルから湧き出る温泉は、ここ一帯のモール温泉の中でも、最も有機酸の成分が濃いそうです。
お湯の中には、藻のような沈殿物が含まれています。これは、太古の木の皮や葉の現在の姿なのです。植物性であるモール温泉の温泉効果の高さの象徴ですね。
源泉は無色透明なのですが、地上で空気に触れると茶褐色に変色します。
茶褐色の湯舟と沈殿物の多さに初めは驚いたのですが、入ってみると肌がツルツルになるのを感じました。
夕食
コンソメジュレを冷やしたものに☺が書かれています。
北海道産の生ハムがしみじみ美味しかったです。
ハロウィーンが近いこともあり、プレートの随所にデコレーションがされていて、子供も喜んでいました。
北海道産のチーズプレートを勧められ、追加注文しました。
このチーズが本当に美味しくて、感動しました。翌日、自宅のお土産用チーズを買いに、各地を走り回ることに。(後ほどチーズメーカーと商品名をご紹介します)
ワインとチーズの組み合わせの妙を実感しました。クラッカーも焙っていて香ばしかったです。
チーズを一口食べると赤ワインが欲しくなり、赤ワインを少し口にするとチーズが欲しくなるのです。
北海道に来て最初で最後の魚料理でした。
白身魚もホロホロと身が崩れてスープとよく合っていました。
赤身肉のしっとりとした旨味が広がります。上品な香りが立って、血の嫌なにおいが全くありません。
如何に大事に育てられたのが分かります。
※デザートプレートと食後のコーヒーを撮影し忘れてしまいました
食後は、ホテルの売店でチーズを販売していると聞いたので、見に行って銘柄を確認してきました。
「十勝千年の森」で作られている「はおび」というチーズ、そして「さらべつチーズ工房」で作られている「酪佳」というチーズがとても美味しかったのです。
買って帰って大正解でした。スライサーで薄切りして家庭でもレストランのチーズプレートが楽しめたのです。もちろんクラッカーも魚焼きグリルで焙りました。
朝食
朝食は、和食や洋食を選べるのですが、私たちは、「王道の洋食」を選びました。
プリセットのモーニングセットです。パンとドリンクはお替り自由です。

ホテル内のベーカリーで焼かれたパンをスタッフの方がテーブルを配って回ってくれていました。

特に洋ナシのデニッシュが美味しかったです。
近くのパン屋で販売していたら絶対に定例買いしてしまうやつです。
画像引用元:森のスパリゾート 北海道ホテルHP
朝食会場には朝の光が明るく差し込み、庭の緑も心地良く、リラックスした雰囲気の中で食事を楽しめました。
ホテル探索
朝食後は子供と一緒に庭に出て散歩をし、その後にホテルの館内見学をしました。
庭の散歩コースに出ると、庭の住人のエゾリスにも出会えました。
頻繁に姿を見ることが出来るそうです。
緑の芝生は、農薬を一切使用せずに手入れしているそうです。
朝食を取りながら野鳥の鳴き声がよく聞こえた理由も分かった気がしました。
内装も凝った作りになっていて、子供と一緒にワクワクしながら階段を登ったりして探検しました。
ロビー壁面の漆喰壁は現代アートのようですし、大階段に使用されているナラ材は木のあたたかみを感じさせてくれます。
色々と館内で写真撮影をして、チェックアウトしました。
ホテルの内装や外観、そして食事やサービスに至るまで細やかな心配りがめぐらされていて、本当に大満足の滞在でした。
宿泊をお勧めしたい方、避けた方が良い方
夜遅くにホテルに到着して朝早くに出発される方は、このホテルは避けた方が良いと思います。
時間的な余裕が無いと、館内の見どころや庭園の雰囲気を楽しめないからです。
また、食事を付けず、素泊まりを希望される方も、もったいない(値段に見合わない)ホテルの使い方だと思ってしまいます。
恐らく他のシティホテルの方がコスパは良いはずです。
逆にお勧めしたいのは、「宿泊当日に早めにチェックインできる方」です。
ホテルから見える景色は、時間の経過とともに変化していきます。庭園や部屋から臨む風景も、このホテルの魅力の一つです。
加えて、温泉もゆっくりと楽しむことが出来ます。
ホテルレストランの食事は、北海道産の食材を見事に活用しているのでお勧めです。
ただ、夕食に比べて朝食のコスパは相対的に低いかと思います。(朝からパンを沢山食べられる方にはお勧めではあります)
もし、帯広市内で美味しい朝食を食べられる場所をご存知の方は、朝食を外しても良いかもしれません。
少し気になった点
このホテルは、施設面でもサービス面でもとても満足しました。
帯広を訪問する知人には自信を持ってお勧めできるホテルです。
あまり難点は思いつかないのですが、敢えて挙げるとすれば以下の点かと思います。
・浴場の脱衣所がよくあるホテルと同じ水準
⇒現代風に改修すると、他のホテルとは大きく違うという評価になる
・館内地図が少ない
⇒館内散策は迷いながらも探検気分で楽しめたのですが、宴会等で初めて来た方が宴会会場へ向かう際に少し迷うのではと感じました。
最後に
他のシティホテルだったら、ここまでホテルの魅力をお届け出来なかったと思います。
北海道ならでは食材、限られた地域でしか湧出しないモール温泉を満喫出来たて良かったです。
宿泊される方は、是非ホテルの方に話しかけてみて下さい。きっと親切に応対して下さるはずです。
帯広のお勧めグルメや観光スポットをご存知の方がいらっしゃいましたら、コメント欄にて教えて頂けると嬉しいです。
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