葉山には、別荘族を満足させ続けるホテルレストランがある
今回の記事では、葉山にあるホテルレストランの中から、特徴ある2店舗を厳選してご紹介致します。
ご紹介するのは、①葉山の伝統なリゾートホテル「葉山ホテル音羽ノ森」と、②ミシュラン掲載4つ星ホテル「SCAPES THE SUITE」です。
それぞれのホテルでランチを味わいましたが、いずれのレストランも味・サービス・眺望ともに十分満足できる水準です。
1.葉山ホテル音羽ノ森
都心の喧騒を離れて、優雅な気分を満喫できる老舗ホテル
葉山ホテル音羽ノ森は、1987年に開業し、葉山の高台に建つ全室オーシャンビューのリゾートホテルです。

オーシャンビューの景色と白と青を基調としたホテルの内装は、南仏のリゾート地コートダジュールを彷彿とさせます。

レストランで提供される料理も、相模湾の海の幸や三浦半島の野菜といった地元の素材を多く使い、南仏フレンチにアレンジしたものです。

アクセス
横浜横須賀道路 逗子インターより逗葉新道経由にて車で約15分。JR逗子駅から車で約15分、バスで約20分。
高台を登ったところにホテルの入口があります。車でお越しの方は、バレーパーキングサービスがあります。
エントランスで車のエンジンを切らずに降りると、係員の方が駐車場まで車を回してくれるのです。
帰りも駐車券を係員の方に渡すと、エントランスまで車を回して貰えます。
ただし、繁忙時にはバレー用の駐車場が満車になるため、自分で坂に駐車する必要があります。
アラカルトで注文できる「カフェテラス」がお勧め
カフェテラスでは、見渡す限りの絶景オーシャンビューが楽しめます。

食事から喫茶まで幅広い時間帯で利用出来るため便利です。
料理を作っているのは、ホテルのメインダイニングであるレストラン「潮幸」と同じ厨房のシェフが作っています。
コース料理を頂くならレストラン「潮幸」で、アラカルトで料理を注文するなら「カフェテラス」でという整理でご理解いただければと思います。
「カフェテラス」には、テラス席も用意されています。

葉山ホテル音羽ノ森では、相模湾の海の幸を使用した魚料理と、パティシエ特製のオリジナルケーキが美味しくてお勧めです。
ブイヤベース

相模湾の魚を使用したブイヤベースは、スープに非常にコクがあって、旨味が濃厚でした。
新鮮な魚で出汁を取っているので、生臭みは一切なく、ガーリックトーストとの相性もバッチリでした。
パルミジャーノチーズやガーリックマヨネーズを溶かしながら頂きます。
シーフードグラタン

白身魚、海老、帆立が贅沢に入っていて非常に美味しかったです。バターを押さえた上品なホワイトソースと香ばしいチーズの風味がよくマッチしていました。
ボリュームは少し控えめです。
シーフードパエリア

海老、イカ、ムール貝、帆立が入ったパエリアです。大人2人で分けて丁度良い位のボリュームがあります。
スペイン産の高級サフランを使用しているそうです。
注文時に、提供されるまでに多少時間がかかる旨、説明がありました。30分程度かかったと記憶しております。
お時間に余裕のある際には是非楽しんで頂きたいメニューです。
葉山バーガー

数量限定ですが、葉山牛を使用した葉山バーガーも人気の一品です。
葉山牛をステーキ専門店で食べようとすると、結構なお値段がかかってしまいます。
ハンバーガーであればそれよりも敷居は低くなりますが、それでも少し高いです。。
当ホテルの名物料理ではありますが、少しコスパは悪いかもと思ってしまします。
海を眺めながらの食事は、やっぱり楽しい!
天気の良い春秋はテラス席が、暑さ寒さの厳しい夏冬は屋内で食事するのがお勧めです。
森戸神社で初詣をした後に家族でこのカフェテラスで昼ごはんを頂くのが定例になっていた時期がありました。
1月でも外のテラス席は人気で、いつもテラス席から先に埋まっていっていました。(ブランケットの無料貸し出しあり)


寒さ暑さに軟弱な我が家は、いつもフロント前のロビースペースで食事していました。
屋内からでも窓越しに海は綺麗に見えますし、大理石に囲まれた贅沢なロビーで食事出来るのでお勧めです。
「カフェテラス」では喫茶も楽しめます
シェフパティシエの作るケーキが美味しいのも、ここのホテルの「売り」の一つです。


このホテルのスイーツは、繊細なデザインと丁寧な作業が特徴だと感じています。
味も素晴らしく、ここ「カフェテラス」で休憩するためにこのホテルまで来る価値は十分にあると思います。
是非お楽しみください。
乳幼児をお連れの方に
こどもが生後半年のお正月に、このホテルを訪れたことがあります。

「カフェテラス」の順番待ちでロビースペースのソファに座っていたところ、フロントにいたホテルの方から授乳スペースの案内をして頂きました。
屋上のチャペル近くのスタッフ控室を授乳スペースとしてお貸しするので、必要なときは声を掛けてください、ということでした。
そのお陰もあって、子供もぐずらずに待ち時間を過ごすことが出来ました。
注意事項
最後にカフェテラスの利用に関する注意事項をお伝えしておきます。
カフェテラスは事前の予約は不可です。オンシーズンは待ち時間が発生し、回転率があまり高くないため、ご注意ください。
ホテルに行く前に、事前に混雑具合を電話で確認することをお勧めします。
また、食事中に屋内・屋外を跨る席の移動は出来ない場合があります。
ロビー前の屋内スペースでの食事も是非ご検討ください。
景色も大事ですが、暑さ寒さを我慢しては折角の食事も楽しめません。
無理してテラス席を選ぶよりも、屋内で快適に食事することをご一考下さいませ。
2.SCAPES THE SUITE
どのようなホテルなのか
都心から1時間強で来れる場所にありながら、このホテルの窓からは、閑寂な砂浜が続く葉山の森戸海岸、そして富士山や江の島を一望できる非日常の景観を楽しめます。

普段は都会で慌ただしい日常に追われている方も、休日にこのホテルを訪れることで日常から「エスケープ」できる場所なのです。
「SCAPES」というホテルの名称が、Landscape(風景)とEscape(逃避行)を組み合わせた造語であるのも納得できます。
また、このホテルは、「ミシュランガイド横浜・川崎・湘南2015特別版」のホテル部門で、4年連続で最上級の快適さを示す「4レッドパビリオン」に認定されています。
外観とアクセス
横浜横須賀道路 逗子インターより逗葉新道経由にて車で約15分。
駐車場は、ホテル地下スペースに6台しかありません。また、駐車スペースも結構狭いため、大きな車でお越しの方はご注意下さい。
ホテルは通りの道から狭い一方通行の道を入っていくので、道路標識を見落とさないようにゆっくりと注意しながら進んで下さい。
隠れ家ホテルに行くには少し苦労も必要なのです。。
バスをご利用の場合は、JR逗子駅から約15分です。
お正月のランチコースを実食したレポートをお届けします
ここのホテルでは、レストランだけの利用も可能です。
2Fのレストランに着くと、海沿いの窓は全面ガラス張りで解放感に溢れています。

窓の外には水平線が続いていて、時間の経過とともに海と空の色が変化していきます。
オープンキッチンなので、調理している様子や、コンロで肉を焼いている音と香りも届きます。
まさに五感が刺激されるレストランなのです。

自家製スモークサーモンをサフランソースで頂く前菜です。
量は少しですが、サーモンの熟成された風味が存在感を感じさせます。
このあと出てくる料理が楽しみにある一品でした。

店員さんのお勧めで、「フィーバーツリー プレミアム ジンジャービア 」を頂きました。
簡単にいうと、イギリスのジンジャーエールです。
人工甘味料、人工香料、保存料などを使用しておらず、自家製ジンジャーエールのような濃さを感じました。
ショウガの生の香りがかなり効いていて、パンチがあって美味しかったです。
カボチャのスープは、非常に滑らかで上品な仕上がりです。
カボチャ特有の粒状感は全くなく、プロの仕事を感じた一皿でした。
タイのポワレは、身はふっくらと、皮目は香ばしく、とても美味しかったです。

肉料理
鴨のローストのマッシュポテト添えも、シンプルでありながら火の通りがよく計算されていました。提供されたパンの写真は撮影し忘れてしまいました(スミマセン)。
アイスクリームを浮かせたチョコレートスープ。
ミルクで伸ばしているかと思ってスプーンを口に運ぶと、チョコレートの濃厚さに驚きました。
どっしりとしたカカオの香りは、まさに大人のデザートにふさわしい味わいでした。
食後には、コーヒー、紅茶、ハーブティーが選べました。

サービスを担当した女性の方も、子供に話しかけてくれてリラックスして食事を楽しむことが出来ました。
食後は3階ライブラリーで休憩を
食後は3Fのライブラリーに移動して、トイレ休憩をしたり、ソファで本を読んだりして過ごしました。


写真集もあるので、息子もページをめくって楽しんでいました。
このホテルで過ごしていて感じるのは、非常に居心地が良いということです。
空間がシンプルに設計されていて、モダンでお洒落なのです。
慌ただしい日常を忘れて寛げる工夫が随所に凝らしてあるのです。
さいごに
今回ご紹介したホテルレストランは、ともに「海が見えて非日常感の中、食事が出来る」という「共通点」があります。
そのため、それぞれのホテルの「違い」を押さえて、目的に応じて使い分け頂ければと思います。
■相違点
・「葉山ホテル音羽ノ森」:創業1987年、伝統のホテル、青と白を基調とした南仏インテリア
・「SCAPES THE SUITE」:創業2007年、気鋭のホテル、モダンスタイルなインテリア
使用用途に応じて使い分けをしてみて頂ければと思います。
都会の喧騒を離れて、葉山でリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。